日中技能者交流センター、JCSEC

日中技能者交流センター
ライン

新年のごあいさつ

理事長 顔写真

理事長 人見 一夫


  新年あけましておめでとうございます。
 旧年中は会員の皆様はじめ関係各位に大変お世話になりました。誠にありがとうございました。本年も昨年同様ご支援・ご協力いただきます様お願い申し上げます。
 昨年11月には技能実習制度が大幅に改正されました。新たに「外国人技能実習機構」が設置され、この新機構のもとで技能実習制度が運用されることとなりました。
 当財団は外国人技能実習機構に技能実習事業を行う監理団体として認可申請をした結果、優良な監理団体として認可されました。その結果、受入れ企業の受入れ枠の拡大や、実習期間を3年から5年に延長して受け入れることが出来るようになりました。
 この新制度のもと当財団は各国の送出し機関、国内の受入れ企業と力を合わせてより良い監理団体として適正な事業執行につとめてまいります。
 また、今回「介護」も新しい職種に認定され受け入れがはじまります。当財団も今年中に「介護」の受け入れをはじめます。対人サービスというこれまでにない職種ですので慎重にすすめていきます。
 当財団は発足以来、中華全国総工会・中国職工対外交流中心、人力資源和社会保障部国際交流服務中心、中国国家外国専家局と連携協力し各種事業を実施してまいりました。今年も中国の三機関とは連携協力し、勤労者の交流・日本語教師の派遣事業・技能実習生の受入れ等各種事業を実施していきます。
 今年は日中平和友好条約締結40周年という節目の年にあたります。日中友好の促進とベトナムをはじめアジア各国とも連携協力を強めてまいります。
 役職員一同、今年も関係各位の期待に応えられるよう尽力していく決意ですので皆様のご協力をお願い致します。
 今年一年が皆様にとって良い年となるよう祈念して新年のあいさつとします。



17年度第2回監査会議を開催

―新制度への対応に協力体制の強化を確認―

 新しい技能実施制度が発足して1週間目の11月8日(水)の1時半から、当財団会議室において、技能実習に携わる担当者による本年度第2回目の監査会議が行われました。
 会議では旧制度から新制度への変更点について確認するとともに、地方駐在の各担当部長から監査状況等について情報交換が行われました。
 はじめに新制度の主な変更点としては、①実習が開始されたときの機構事務所への届出②2号実習生(3年目)の全実習生が3級の技能検定試験の受検の義務化③実習実施機関(受入企業)に技能責任者の設置の新設④実習生の報酬の日本人と同等以上の徹底⑤実習時間延長(時間外労働)の制限など、多岐にわたっていることから、改めての認識の共有化とコンプライアンスの重要性が指摘されました。
 そして、最後に当財団が「優良監理団体」として認定を受けたことから、実習実施機関(実習生の受入れ企業)の意向を尊重しつつ一つでも多くの会員が「優良な実習実施機関」となるためのサポートを強化をしていくことについて確認されました。


第2回監査会議・出席者(順不同)

【地域担当】
小平部長(長野)、清水監査部長(岐阜)、渡邉監査部長(岐阜)、鷲澤部長(四国)、田井職員(四国)、濱本部長(広島)、柴田部長(滋賀)、二階堂参与(福島)、仲村参与(沖縄)、安河内参与(福岡)、範駐在(岐阜)、ニュイ駐在(島根)

【本部】
人見理事長、新井専務、山口常務、鮎澤理事、小松理事、中上副部長、島田職員、侯職員、原田職員、高職員、岡野職員、永井上席参与、大塚上席参与、小針参与、奥浦参与、楊駐在、程駐在、中小路常務、山田職員、篠崎職員、五十鈴職員、中村職員。


地域担当者も一堂に会して
地域担当者も一堂に会して



拓殖大学で開催

専家局友好30周年記念交流会で祝辞

 11月28日、標記30周年記念交流会が拓殖大学で開催され、新井力専務理事があいさつをしました。
 当財団の教師派遣事業と中国人教師スキルアップ研修会を紹介する中で、日中友好の促進という共通の目的と、専家局という共通のパートナーを持つ双方の連携を呼びかけました。


記念交流会の会場
記念交流会の会場


祝辞をのべる当財団新井専務理事
祝辞をのべる当財団新井専務理事



人社部・国際交流服務中心
新規事業開拓協議団が来日

介護実習を中心に当財団と協議、施設を見学

 11月27日(月)から12月1日(金)まで、中国人力資源和社会保障部国際交流服務中心の新規事業訪日団(付躍欽(服務中心主任)、東紅(服務中心技能交流開発処処長)、譚垚(服務中心技能交流開発処主任))が訪日し、当財団との業務会談、滋賀県の近江ふるさと園の視察を行いました。
 当財団との業務会談では、主に技能実習制度の現状や、介護技能実習について、意見交換が行われました。
 業務会談の翌日29日(水)には滋賀県の社会福祉法人近江ふるさと会を訪れ、施設の見学と業務会談を行いました。近江ふるさと園ではこれまでにも海外の大学からインターン学生を受け入れてきた実績があり、介護技能実習生の受入れについても検討が行われているところです。
 施設見学は、近江第二ふるさと園、障害者支援施設「ふるさと」、近江ふるさと園と順を追って行われ、施設職員から説明を受けながら進められました。
 その後の会談の中では、介護の現場では日本語能力が何よりも重要であること、実習生は排泄介助や入浴介助に対する理解が必要であること、実習生の賃金の水準についてなど、介護技能実習生の受入れのための意見交換が行われました。


新規事業訪日団一行と近江ふるさと会のみなさん
新規事業訪日団一行と近江ふるさと会のみなさん


当財団本部で事業展開について協議
当財団本部で事業展開について協議


近江ふるさと会との意見交換
近江ふるさと会との意見交換


入浴設備について説明を受けます
入浴設備について説明を受けます



第6回スキルアップ研修会を開催

江西師範大学で20人以上の日本語教師が参加

 10月27日~29日に江西師範大学にて中国人日本語教師スキルアップ研修会を実施しました。
 当財団と中国国家外国専家局の共同事業であるこの研修会は、今回で6回目をむかえ、江西省では3回目の研修会です。
 今回も、講師である柴野たまの先生より研修後記としてご報告いただきます。


遊びの中に学びあり

柴野たまの 講師

 初回は「音声」と「日本語表現」を中心に議論、2回目は聴解・読解・敬語の指導に重点をおきました。今回は「言外の意味」を婉曲・比喩などの表現と共に考え、いくつかの助詞を検討しました。
 私たちは頭の中で言葉を用いて考えています。日本人は聞いた言葉を頭の中で漢字に変換、漢字でものごとを考えていると言えるかもしれません。知っているから読める「麻生太郎、羽生結弦や羽生善治、生方たつゑ」など中国起源の漢字でも日本語の音と訓の多様な読みに苦労する中国人学習者は多いようです。
 「生まれて生きて生活して…」音と訓の読みがとても多い「生」、「生がつく言葉を集めましょう」とグループ対抗を試みました。競争になると一生懸命にも拍車がかかり、見る間に黒板が「生」の言葉で埋まっていきました。「あら? あれは?」わからない言葉もいくつか…中国の地名でした。最後に「生ごみ・一生・生きがい」など、3グループ以上が共通して書いた言葉を選び漢字ビンゴを楽しみました。
 今回は大学院生の参加が多く、動詞の辞書形を覚えるゲームに白熱、炭坑節の振付で踊った「きよしのズンドコ節」にのりのりでした(「のりのり」は今年、広辞苑にも収録された若者言葉)。遊びの中に学びあり、楽しいクラスにするために皆で考え活動した2日半でした。


ウォーミングアップ 日本語と日本文化
ウォーミングアップ 日本語と日本文化


「生」のつく言葉が黒板いっぱいに
「生」のつく言葉が黒板いっぱいに


参加者が集合。思い出に残る記念写真
参加者が集合。思い出に残る記念写真



地方駐在員だより

成長を見守って

広島駐在員 濱本伸司

 2015年5月から広島駐在をさせて頂いています。私の担当企業は水産非加熱、水産加工、造船、建築、紳士服で就労者を含め19社です。
 今までに、6名の実習生が体調不良等で途中帰国しましたが、多くの実習生が日々一生懸命頑張っています。
 昨年から企業面接に同行をさせて頂くことがあり、その際に合格者家族の方と面談をさせて頂き生活指導として両親に代って強く指導することを了解してもらいます。
 私は実習生に、実習活動は一生懸命、日本語を早く覚えるよう、この2点については、口うるさく言います。連絡はライン、Facebook等で行いますが、カタカナ、ひらがな入力から漢字へと成長が感じられます。
 今年は日本語能力試験N4級ではありますが2名が合格し、N3級も受験しましたので合格発表が楽しみです。
 帰国を前に実習活動に対する評価として、既に企業から建築就労者として延長要請があり、2名の延長が決定し、あと1社1名も就労者として望まれています。
 新法になり多くの実習生が延長希望をしているのが現状ですが、企業と実習生が共に良い結果になるように実習生を見守り指導していきたいと思います。


就労者として2年延長が決まったビエットさん、チュンさん
就労者として2年延長が決まったビエットさん、チュンさん



一ツ橋

 2017年は、技能実習制度の旧法と新法の切り替えに伴う慌ただしさと喧噪の中に1年の幕が降りました。
 酉年の昨年、技能実習事業の拡大や優良監理団体の資格取得など明るい先行きが予見されると同時に、これから超えて行かなければならないいくつかの課題も顕在化した年でした。
 私たちは、今、おそらくは財団の歴史の中で次のフェーズに向かう何度目かの過渡期にあるのでしょう。ならば、注意深く、かつ大胆に、そして確実に向こう側に渡って行かなければなりません。
 今年は戌年。私はシェトランドシープドッグと暮らしていますが、牧羊犬の血が流れるこの犬種はなかなか利口で、欧米では羊飼いを助けながら大草原をかけめぐってきました。戌の年に、大草原を疾駆し、そして向こう側に向かって大きく跳躍する……イメージとしては公私ともにそんな1年にしたいと願っています。
 読者の皆さまとご家族のご多幸をお祈りいたします。みなさまにとって良い年になりますように。(新井)



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